ゴッホになれる . かも .. 美術館

 

-- 美術工芸制作をしている方へ -- Vol.1 (平成 8年 4月)

 

あなたが、管理に手こずっている作品を

 収蔵し、展示する美術館を作りたいと考えています

 

「収蔵」は、25年間です

 せめて、一世代作品の寿命を延ばしたいと考えました

 

「展示」は、4年に1度です

 個展の形式で開催

 個展期間によらず、収蔵作品の閲覧はもちろんの事

 作品の出し入れは自由です

 

この美術館は、個人美術館の集合体と考えていいでしょう

 

 美術館の運営は会員となったあなたの委嘱によって営まれます

したがって、積極的な発表や売買譲渡などのチャンネルとして

利用することが可能ですし

逆にあなたの作品を秘蔵のコレクションとして安全な保管のみに

制限することもできます

もちろん本美術館はその主体的な使命

(文化活動の社会的情熱の醸成・拡大)の

活動を軸とするわけですが、ならばこそ制作意欲に酬いる

空間とメディアが前提であると考えます

 

 この前例のない、画期的な美術館設立構想に

 ご意見をお聞かせください タナカスタジオ店主 田中弘和

 


-- 美術工芸制作をしている方へ -- Vol.2 (1996年 2月 2日)

-- こんな美術館を作りたいと考えています --

   4年に1回の定期個展  
     
  キーワードは時間です。少しでも長い時間の中へ、より多くの人々の中へ、制作者の魂の込められた作品を美術館に於いて公開したいと考えます。  
  新作の発表会としてとか、回顧展としてとか、あなたの意図する形態で展示室を使うことができます。そして、その開催・運営等にまつわる必要な作業について、美術館はあなたの希望に沿った支援をする用意があります。  
  作品を25年間収蔵.保管  
     
 

 作品は残さなければなりません。本美術館は、作家のために、まだその作品と出会うことのできない人々のために、作品の寿命を一世代延ばすことを願いました。

 
 

当然作家はそのお気に入りを手元に置いておきたいものでしょう。ところが様々な事情からそれもままならない事が多いようです。25年間より良い環境で安全な保管収蔵を行い、制作者は勿論、第三者にも自由に実作品を鑑賞できる施設としたいのです。

 

 

-- 美術館は、個人美術館の集合体のような物とみてもいいでしょう --

  インターネット上の美術館  
     
  より広い世界に作品を送り出す手段として、通信のメディアを活用します。作品及びその属性情報はデータ化され、コンピュータネットによって世界中から閲覧可能になります。  
   
  作品の所有者はあなたで、あり続ける  
     
  本美術館は作品の制作者または所有者であるあなたの委託によって成り立つものです。収蔵管理、展示、情報配信などの業務は貴方の指示により行われます。  
  その保証と永続性は地方公共団体、群馬県藤岡市が支援する機関委ねられます。したがってこの美術館は、美術工芸制作に対する社会的情熱の醸成・拡大を目指す事を基本的な目的としているのです。  

タナカスタジオ店主 田中弘和